2008.1.6(日)〜1.12(土) 7日間 ツアーに1人で参加
(旅行時およそ1$=4000R 1$およそ116円)
第5日目 1月10日(木) クバル・スピアンとベンメリア 晴れ
クバル・スピアン-ベンメリア

*クバル・スピアン

岩登りはきついです…
 本日は日本から手配した別のツアーでクバル・スピアンとベンメリアという郊外の遺跡へ行く。
 ツアーと言ってもひとりでドライバーとガイドを貸切なので割高だ。でもこの予約が取れなければ延泊するつもりはなかったのでいいのだ。またクバル・スピアンは行くまでの道がハードだそうなので、足の遅い私は団体行動は避けたかったというのもある。
 そのお迎えがロビーに来るはずなのだが…時間になっても来ない。10分待っても来ない。30分待っても来なかったら旅行会社に連絡してみよう、と思い待つ。25分くらいたったところで待ち合わせらしくキョロキョロと見渡しながら人が入ってきたが、ガイドの制服は着ていない。と思ったらそれがお迎えの人だった。
 だがどうにもおかしい…。英語で「ガイド、アクシデント」というようなことを言っている。手渡された携帯電話に出てみると、旅行会社の方(日本人)だった。どうやらガイドさんはバイクでこちらに向かっている途中事故に遭ってしまったそうだ…。
水底の岩にレリーフ
 別のガイドがもうすぐ着くと思うので今しばらくお待ちを、とのことだったが大丈夫だったのだろうか。
 今日非番だったはずのガイドさんは劇団ひとりに似ていた。結局1時間ほど遅れて出発したのである。

 クバル・スピアンは昨日訪れたバンテアイ・スレイの更に先にある。そして遺跡エリアに入るらしく、観光チケットが必要となる。
 ベンメリアはまた別の場所にあるので、単独で行くならば遺跡エリアは通らず個別のチケットとなる。なんだかもったいない気もするが仕方ない。最初のツアーに入っていた3日券はもう切れているので改めて1日券を購入。
転がっている石にもレリーフ
 バンテアイ・スレイまでの道路は舗装されているが、この先は山から持ってきたという赤い土の道が広がる。もうもうと立ちのぼる砂煙は真っ赤で、乗っていたワゴンの前面も、道路脇の屋台も木も赤土にまみれている。しかもこの道をトゥクトゥクで走っている観光客もいる。全身も荷物も真っ赤になっていた…絶対むき出しで走ってはいけない道路である。
 1時間ほどで到着。お土産売りのお嬢さんを避けて、いよいよトレッキングの開始である。

 それぞれの遺跡にある「リンガ」。これに水を流して聖水としたようで、それを川に作ってしまったのがこの遺跡である。
 整備されてはいるが、結構急な道を登っていくので、あっという間にガイドさんにおいていかれる。何度も待ってもらい聞こえてきた水の音。滝が近くにあるようだ。水音を聞くとなんで元気が沸いてくるのだろう…。滝を過ぎれば徐々に川底に刻まれたレリーフが見えてくる。その辺に転がっている石にも彫られているものがあったりするので油断できない。
 ガイドブックでは40分と書かれていた終着点にたどり着いたのは1時間後だった。
水の中にもレリーフ
 貸切ツアーなので、存分に休憩し写真を撮る。

 それにしても素晴らしい遺跡である。ここまで来て本当によかった。
 水が少しだけ流れていたが、乾季には水はなくなり雨期は多すぎて近づきにくいらしい。木の蔦を利用したブランコが造られていて、ガイドさんはそこで休んでいた。

 トレッキングの道は木が鬱蒼と茂っている箇所もあり、屋久島の白谷雲水峡を思い出した。そしてあちこちにレリーフがあるのも納得するが、この道は岩が多い。よじ登るような所もある。当然そこを降りていく…。
 麓まであとひと山、という所で日本人のグループに遭遇した。皆すでに疲れた顔をしている。でもまだまだ序の口なので頑張ってください。

 麓の駐車場には食堂が3件くらい並んで観光客を見ると呼び込みをしている。出迎えた(?)お土産売りのお嬢さんたちが流暢な日本語で「お疲れさまでした。大変だったでしょう?」と優しく声をかけてくれるので、買ってもいいかなという気分になる。しかし疲れきっているので交渉する気力もなく、ガイドさんに導かれるまま食堂に入って昼食となった。
 私の昼食はツアーに付いているお弁当。その横でガイドさんとドライバーさんが食堂メニューを食べていた。お弁当はおにぎりやしょっぱい卵焼きなど食べやすいもの。バナナは普段はあまりたべないのだが、ここのは小さく黄色味も強く、なにより甘酸っぱいのがおいしくてぺろりと全部平らげた。

*ベンメリア
こちらも迫力のある遺跡
 クバル・スピアンからは赤い道を少し戻り、農園の脇やだだっぴろい風景の中を抜けて1時間半ほどかかって到着。どうもこのふたつの遺跡を一緒に回るのは得策ではないようだ。
 ここのチケットは単独で5ドル。内戦によりほとんど破壊され、木々に飲み込まれていく遺跡である。
 ガジュマルのような木の根が絡み着いた姿は、まるでラピュタに出てくるもののようで飛んでいってしまいそうだ。
 遊歩道は整備されている途中のようで、乳海攪拌のレリーフなどが足元に転がっていたりする。
 途切れた先は遺跡によじ登ったり降りたりするのでまたもやアドベンチャーである。
 しかし静かでなんとも悲しい遺跡だ。おそらく往時はとても美しい寺院だったのであろう。
 最後に綺麗に残っているナーガの像を見て帰路に着いた。
破壊尽くされている

 ベンメリアから市内までは1時間ほど。遺跡エリア内は通らない。
 現在15時。思ったより早く帰ってきてしまった。まだ時間があるので新しくできた博物館に行きますか?と言われたが、疲れたので早々にホテルに戻ることにする。郵便局にだけ寄ってもらい無事にハガキを出すことができた。
 ホテルの部屋でひと休みしていたら夜になってしまった…。外に出るのも億劫だし、と持ってきた非常食をかたづけることにする。と、いきなり電気が全て落ちた。窓の外を見るとホテル全体が真っ暗だ。ブレーカーでも落ちたのだろうか?
 そういえばお土産用にキャンドルを買ったはず、と点けようとしたが、いかんせん火がない。懐中電灯も持っていない。普段使ったことがないから持ってこなかったのだが、これほど懐中電灯が必要な旅も初めてである。結局20分くらいで電気は復旧したが、面倒なので早々に就寝。