◆ガイドさんがやってきた
昨日より早起きして朝ごはんを食べる。何せ今日はバスを乗り継いでヤクスギランドへ行こうと思っているのだ。
フロントで鍵を預けようとしたらオーナーに呼び止められた。今日はどこへ行くの? と聞かれたので素直に答えたら、ちょっと待っててと引きとめられる。
バスの都合上1日ヤクスギランドにいることになるのだが、それではもったいないからガイドさんを紹介してくれるというのだ。
時間も迫っているし少し迷ったが、オーナーの好意に甘えることにした。
ほどなくしてやってきたガイドさんは埼玉からの移住者だそうで、のんびり口調のオーナーとは対照的なハキハキとしゃべるおじさんだった。
ガイドさんの運転する軽自動車で観光するスタイルで、ヤクスギランドを入れると若干料金が高くなるし、ルートもスムーズではないという。
なので今日はぐるっと島内一周して、明日ヤクスギランドへ行き港まで送ってもらうことにする。1日半貸切になったのだ。
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| ガジュマルが生い茂る |
◆猿川ガジュマル園
何を見たいですか? と聞かれて「とにかくガジュマル。あとは滝と温泉」とお願いする。
ガジュマルには南国のイメージというのがあって、とにかく堪能したかったのだ。
屋久島はガジュマルの北限だそうで、志戸子のガジュマル園というのもあるが、ガイドさんいわくあちらは綺麗に整備された公園だそうで、ガジュマルらしさをみたいならこちら、と猿川のガジュマル園に連れて行ってもらう。
園といっても入場料がいるわけではなく、島をぐるっと囲む道路を入ればすぐに砂利道で、ちょっとしたスペースに車を停める。
ガジュマルはまるで見当たらず、半信半疑のまま草を分け入っていくガイドさんについていく。さらに小さな川を飛び越え鬱蒼とした場所に入るとガイドさんが「はいどうぞ」と指し示す。
「へ?」と顔をあげるとそこにはガジュマルの森が広がっていた。
何というか、ガジュマルとは空が開けた場所や水辺にあると思いこんでいたので呆気にとられてしまう。確かに湿地帯なのだが、密集具合というか、原始的な迫力というか、昨日白谷雲水峡で受けた圧迫感と同じものがある。
初めて見るのでこれが本当のガジュマルなのか、それとも屋久島独特の生命力なのかはわからない。
気が済むまで触ったりぼーっと眺めたりしていた。
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| と…遠い… |
◆千尋の滝
続いて千尋の滝へ。
国道から反れるとすぐに急な角度の坂になる。本当にこの島は山なのだ。
ガイドさんの軽自動車はうなりをあげながら展望台のある駐車場へ到着した。
で、そこから見る滝は…と、遠い…。
しかしまわりの岩のダイナミックさもと相成って迫力のある風景だ。
ガイドさんと1対1というのは人見知りする人間にとって少し緊張するのだが、自分のペースでその場にいられるのがありがたい。
ここでもしばらく眺めに見入っていた。
◆ペイタ
昼食は尾之間にあるパン屋さん「ペイタ」で。おいしそうなパンがたくさん並ぶ奥には喫茶コーナーがあるのでそこで寛ぐ。
手作りパンはおいしく、ガイドさんおススメのチャイとともに平らげる。
本棚には屋久島に関する写真集や絵本などがあり、それらを見ながらのんびりすごすのもよさそうだった。
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| 崖、綺麗な海。この果てからやってきた |
◆サン・シドッチ上陸記念碑
今日のテーマは島一周なので、ところどころ下車しながらぐるりとまわっていく。
ここはキリスト教をもたらしたシドッチさんのたどり着いた場所だそうで、小さな教会と記念碑がある。。
それよりもここから見る海がきらきらと輝いていて、不思議な色合いをしていたのが印象的だった。
これでおよそ島を半周したことになる。
さぁ、この先にはどんな風景があるのだろうか。 |